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2019.6.28
よくお客様から「メーターモジュールとかモジュールとかってよく聞くんですが、どういう意味ですか?」
と聞かれることがあります。
モジュールって聞いても何のことかピンとこないですよね。
ですので本日は‘‘モジュール‘‘についてお話させていただきたいと思います。
おはようございます。SIMPLE NOTE 和歌山スタジオ中川雄大です。
そもそも、‘‘モジュール‘‘というのは
柱を建てる時の間の距離のことなんです。
メーターモジュールですと、1メートル間隔で
柱が立っているということなんです。
一般的に、多くの住宅会社が
この柱を立てていく間の距離を91センチでとっています。
このモジュールを‘‘尺モジュール‘‘と言います。
では、このモジュールが違うと何がどう変わるのかという
お話になるんですが、簡単に言いますと、同じ本数の柱を使い、
同じ間取りのお家を作った場合でも大きく面積が変わってくるんです。
実際のお家だとどうなるかをご説明させていただきます。
まず、縦、横方向に柱を9本ずつ建てて、総2階のお家を建てるとします。
この時に、メーターモジュールのお家だと
縦、横、8メートルのお家が建つことになります。
そうすると、8メートル×8メートル=64㎡となり、これが
1Fと2Fにあることになるので、お家の広さは64×2=128㎡(38.72坪)
となるんです。
しかし、これを尺モジュールですると、
8×91センチ=7.28mずつの大きさとなり、
1Fあたりが7.28×7.28=52.99㎡となります。
するとお家の延べ床面積は52.99×2=105.98㎡(32.05坪)となります。
このように全く同じ間取りで設計をしたのにもかかわらず、
メーターモジュールと尺モジュールでは
38.72坪-32.05坪=6.67坪も面積の差がでてくるんです。
こうなると、明らかに「坪単価」が大きく違ってくることになります。
壁も床も屋根も面積は違ってくるものの、実際に使う材料の数量は
あまり変わらない場合が多いのです。
1700万円で家が建った時の場合をみてみたいと思います。
これがメーターモジュールの場合であれば
1700万円÷38.72坪=43.9万円ということになります。
しかし、尺モジュールの場合ですと、1700万円÷32.05=53.04万円ということになり、単純に坪単価だけで比較をすると
53.04-43.9=9.14万円もの違いが出てくることになります。
ですので、表向きの価格を少しでも安く見せたいと
考えている住宅会社さんはメーターモジュールを採用しているところが
多いかと思います。
それに伴って、坪単価表示をするときに、きちんと延べ床面積だけで割るのか、
それともベランダやポーチなど、延べ床面積に含まれない部分も
面積に組み込んだ上で割るのか、といったように、方法一つで
坪単価の違いは生じてきてしまいます。
こういったトリックを使うことで、さらに坪単価を安く見せかけることが出来るようになります。
しかし、今までの説明だとメーターモジュールについて
住宅会社が安く見せかけたいというメリットだけで、
あまりいいイメージを持たれないかもしれませんが、
メーターモジュールのメリットはもちろんあります。
それは単純に尺モジュールよりも1部屋1部屋が広くなるということです。
6帖の部屋があったとします。
これが尺モジュールの場合、3.64m×2.73mの部屋になるのですが、
メーターモジュールだと4m×3mの部屋ということになります。
そうなると、縦方向で4m―3.64m=36センチ広くなり、
横方向だと3m-2.73m=27センチ広くなります。
6帖の場合でもこれだけ広くなってくるので、
これが大きなリビングになるとかなりの広さが違ってきます。
じれがお客様側のメーターモジュールのメリットです。
今回の内容は「いわれてみるとただそれだけか」思われるような
簡単なことではあると思うのですが、モジュールの違いは
意外といわれてみないとわかりませんよね。
こういったことも知識として入れて頂きながら、
間違いのない、幸せな家づくりをして頂きたいと思います。
それではまた、、、